メイン PC を i7-12700 に換装しました (購入まで編)
お久しぶりです。みかちです。
これまで約 3 年間、Core i7-8700 を使っていました。Windows 11 にも対応できる世代で、すでに Windows 11 にしていましたし、これ!といった大きな不満こそありませんでした。
しかしながら、そろそろ時代遅れ感漂ってきたのと、Intel 第12世代 Alder Lake の性能がバケモノだっていうもっぱらの評判だったので、ここはいっちょやりますかぁ!と意を決して、i7-12700 への換装を決めたわけです。
ちなみに CPU を変えれば、マザーボードも交換になるわけですが、どっちも初めての挑戦でした。
今回の記事では、「購入まで編」という題の前編記事になります。i7-12700 を購入するまでの悩みを書き連ねただけの、非常に読みづらいであろう乱文長文であること、ご容赦ください。
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今回買ったもの
下記、合わせると約 6.5 万円ほどでした。
・今回の主役 Intel CPU Core i7-12700
これが無ければ、何も始まりません。
定格クロックで動作したときに発生する熱電力量の基準値、つまり従来でいう TDP、今世代から PBP (Processor Base Power) と呼ばれるものは、i7-8700 と同じ 65 W です。
さらに、ブースト最大時の熱電力量となる MTP (Maximum Turbo Power) という名称の値が追加され、これが 180 W という値になっています。
実のところ、i7-8700 でも、180 W くらいは消費するという話がありましたので、i7-8700 を十分に冷やせれば、i7-12700 も十分に冷やせるのだと思います。
また、12 コア 20 スレッドと、これまでの Intel CPU を知っているユーザーからすれば不気味な値ですが、従来通りの性能重視な Performance-core (P コア) が 8 コアに加え、初の試みである効率重視な Efficent-core (E コア) が 4 コア搭載されている関係です。P コア側にのみ 1:2 のスレッド分割が行われているため、P コア側が 8 コア 16 スレッド、E コア側が 4 コア 4 スレッドの組み合わせで動くことから、12 コア 20 スレッドということになります。
・ASUS H670-PLUS D4 マザーボード
Core i7-12700 を動かすためには、LGA1700 対応のマザーボードが必要です。H670 は、CPU のオーバークロックができない以外は、十二分の性能を持つお得なグレードになります。そもそも CPU のオーバークロックをしようとすると、i7-12700K など、末尾に K が付く CPU 型番でないといけないので、K が無いならこれで十分です。
ちなみに、これまでの Core i7-8700 は、LGA 1151 という CPU を置くところの形も違うマザーボードなので、残念ながら流用することはできません。
下記は私が購入したマザーボードと同じ品番ですが、他メーカーのマザーボードも色々あり、細かいところの仕様が違ったり、わずかに金額が違ったりするので、お好みに合わせてチョイスしてください。
買うまでの経緯
"バケモノ性能" という評判
昨年末に、オーバークロック可能な i9-12900K や i7-12700K などが先行して発売されていました。その時点で、「Intel 本気出してる」というもっぱらの評判で、最近自作界隈で好調だった AMD Ryzen シリーズを打倒する勢いと言われ始めていました。
この頃から少し気にはなっていましたが、オーバークロック向けの高熱量な K 付きしかないしと、そこまで乗り気ではありませんでした。
Windows 11 でないと性能ペナルティが発生するかもという話
「Windows 10 でも動くには動くが、E コアがある CPU 型番については、うまくタスク スケジューリングができないので、性能劣化が発生するかも」と言われていました。しかしながら、最近になって、「Windows 10 でもほとんど劣化はない」と検証結果が報告されていたので、Windows 10 でも 21H2 で地味に機能強化された部分なのかもしれません*1。
まあこの点は、i7-8700 の時点で Windows 11 にしてしまっていたので、あまり気にしなくても良かったという、世の中的には稀なケースだったのかもしれません。
廉価モデルの CPU レビューが増えてきて、時代遅れ感が出てきたことに気が付いた
私が今 PC やパーツを買う気はなくとも、いつでも誰かに聞かれたときに前提知識をもって答えられるように、様々な PC 系メディアや動画などを確認して、PC 系のトレンドを抑えておく習慣がありました。
CPU 関連では、オーバークロッカーである「清水貴裕」氏の YouTube が分かりやすく、最近はここからも情報を得ていました。彼自身は、MSI がスポンサーについている関係で、マザーボードの話題などは MSI 製品中心にはなっていますが、CPU の比較などについては分かりやすいのではないのでしょうか。
特に、このような動画を目にしたとき、以前なら低スぺとバカにしていたような Pentium Gold がだいぶ健闘してしまっているとのことを知り、「あれ?今の i7-8700 は、もう時代遅れなのでは?」と思い始めたのでした。
実際のところ、ベンチマーク的には、これまでの i7-8700 に関しては、動画内にも出ている Core i3-12100 にすら微妙に負けてしまうことも分かり、強く衝撃を受けました。
CPU 型番の選び方の問題
これまでは TDP 65 W の i7-8700 を使っていましたが、これ以上発熱が大きく増える K 付きモデルにすることは厳しいなぁという印象でした。
一方、せっかく CPU を変えるのならば、i7 じゃないと後々後悔しそうという思いもありました。
そのため、K 無しの i7-12700 でほぼ一択でした。末尾 F 付きの内蔵グラフィックス無し*2も考えましたが、リセールバリューがもっと大きく下がるとのことでしたし、1000 円ほどしか変わらなかったので、F 付きもすぐに検討から除外することになりました。
Alder Lake の反り問題
意を決して買おうかどうかを超絶悩んでいるときに、少々頭の痛い問題が話題になりました。マザーボードに Alder Lake の CPU を装着すると、CPU の表面が反って、冷却に悪影響を及ぼすことがあるとのことでした。
またもや「清水貴裕」氏の動画が分かりやすいのですが、CPU 自体が縦長の長方形になっていることや、長辺中央部 2 箇所だけで強く押さえつけることになって、CPU の中央部がわずかにへこんでしまい、CPU クーラーとの密着不良を起こしてしまうという問題のようです。
しかしながら、オーバークロックを突き詰める人などはまだしも、K 無しモデル以下のユーザーなら、それほどまでに気にしなくても良い範囲でありそうという見解も多かったため、導入してみて問題が起こったらなんか考えようという方針にしました。
で、本当に買うの?
6 万円出して買うべきかどうか、まだそれでも悩んでいました。
【アンケ】
— たまごとうみかち (みかち) (@micachi_net) 2022年2月15日
i7-8700を使用中。
Intel Alder Lakeであるi7-12700への交換を検討しているが、CPUの反り問題があるようで、冷却に若干の悪影響があるとのことらしい。
このような状況下でi7-12700への交換を進めるべきか?
…誰かに背中を押してほしかったのが正直なところです。フォロワーの皆さん、巻き込んじゃってすいません。
そして「桃莉瑠衣」氏にも「解決してしまおう」と強く背中を押されたこともあり、意を決して購入に踏み切りました。
解決してしまおう https://t.co/vKOJOcEscx
— 桃莉瑠衣🍑フォニイ杯No.189 (@tourirui_sing) 2022年2月15日
そして…
は~~~~~買っちゃった。
は~~~~買っちゃった pic.twitter.com/F8Qcy1250B
— たまごとうみかち (みかち) (@micachi_net) 2022年2月15日
ひとつ言い訳させてもらいますが、もうここまで来たら、引き下がれないじゃないですか。いやすみません。欲に負けました。完敗です。対戦ありがとうございました。
今回はここまで。
換装を決めるまででも書くことっていっぱいありますね。
これ以上記事を長くしても、皆さん読むほうも疲れてくるでしょうし (いや書くのに 1 時間超になっているせいで書く方が疲れただけ) 、換装してからの体感などはまた別として、次の記事で。次の早いところ書いて出したいとは思いますが、気力があればの話です。自分の身を守るため、約束はしません。