Google Pixel 4a (5G) レビュー

お久しぶりです。まともな(文章自体はまともではない)記事としては、今年初の記事となります。

これまで使用していた Zenfone 6 ですが、ある平日、朝起きるとうんともすんとも動かない文鎮になっていました…。最近、Zenfone 6 の文鎮報告が多かったため、自分のもそうなるのではないかと危惧していたところではあったのですが…。

壊れた日は仕方なく先代の Xperia XZ Premium に戻していたのですが、やはり電池劣化が激しく、昼間にもフル充電しなおしてやっと…というありさまでした。

Zenfone 6 を修理するにしても時間が掛かるし、修理に2週間・6万円くらいかかるとのことで、さらに再発する可能性すらもあるとのことで、その道は諦めました。

そこで目を付けたのが Pixel 4a (5G) でした。auSoftBank の店で端末単体で買えるとのことなので、その日の夕方にSoftBankの店舗にダッシュして、SIM フリー機として手に入れました。こちらもケース込みで6万円。

※今はもう少し安いとのことですが…。

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 そんなこんなで突発的に買った Pixel 4a (5G) ですが、思ったより満足度は高いです。

基本スペック

基本スペックは必要十分といった感じです。

Snapdragon 765G、メモリ 6GB、ストレージ 128GB、イヤホンジャック、おサイフケータイ、5G Sub 6(n77/n78)対応、nano SIM + eSIM。

激重ゲームを遊ぶ人でなければ、まったく問題なくガッツリ使えます。

4G に関しても、ドコモの高速バンドとして使用している Band 42 も完全対応。4CC CA にも対応していました。今となっては当然ですが、ドコモの VoLTE も何ら問題ありません。

5G に関しては、少し残念ポイントとして挙げるとすれば、ドコモが首都圏で主に使用している n79 には対応していませんが、地方は n78 を基本としていること、ほとんどは 4G でもまだそれほど困らないため、ここはそれほど気にならないポイントです。

nano SIM にメインのドコモ ahamo 回線、eSIM にサブの MNO 楽天モバイルを設定しています。楽天モバイルは、Band 3 の無制限楽天回線と、Band 18 のデータ量制限付き au 回線とを切り替える感じですが、Band 3 を拾えれば楽天回線の方にちゃんと切り替わってくれるため、それほど困ることはありません。

バッテリー

USB-PD 18 W 急速充電に対応している 3,800 mAh のバッテリーを搭載しています。

充電に関しては、空っぽの状態から1時間も繋いでおけば、9割台には達しているくらいには充電が早いため、ウッカリ朝起きたときに充電できていなかった日に、顔を洗ったりご飯を食べている間、外出するまで充電しておくことで、十分に電池残量を確保できました。Pixel には、18 W 急速充電器が付属しているため、それを使用すれば問題ないですが、別途用意する場合は、古い急速充電の規格である Qualcomm Quick Charge 充電器では低速充電となるため、USB-PD 対応の充電器を使用する必要があります。具体的には、この辺りのものを使用すれば、問題ないと思います。

※ワイヤレス充電が必要なら Pixel 5 を検討することになるかと思いますが、Pixel 5 にはイヤホンジャックがないことと、一回り画面が小さいことを頭に入れて検討する必要があります。

使用時間に関しては、非常に良好な電池持ちで、設定や最初の使用状況の学習を済ませるまでの 2 ~ 3 日間は少し消費が激しかったのですが、それを済ませた後は電池持ちがよくなりました。

電池持ちがよくなった後でガッツリ休日に使ってみましたが、フル充電の状態から、電池が切れるまでには、画面点灯 9 時間以上を要したため、必要十二分の電池持ちと判断しました。

今まで 5,000mAh もある Zenfone 6 を使用していて、Pixel 4a (5G) には 3,800mAh しかないわけですから、購入前は非常に不安視していた要素でしたが、いい意味で裏切られ、実際は Zenfone 6 と大差ないか、むしろほんの少し良いくらいに長く使えました。おそらく、Zenfone 6 はハイエンドの S855 で発熱が多く かつ 液晶で電池消費が激しい一方、Pixel 4a (5G) はミドルハイレンジの S765G で発熱が少なく かつ 有機 EL で電池消費が控えめであることの差であるものと思われます。

ディスプレイ

上記でも触れたとおり、有機 EL を搭載しています。

有機 EL 搭載機種にはドギツい不自然な発色なものも多いうえ、焼き付く問題もあることで、これまで敬遠していたこともあり、あえて液晶な Zenfone 6 にしていたという経緯もあります。

発色に関しては、有機 EL とは思えないほどの液晶テイストな自然な発色です。ここは不自然で色鮮やかな発色を求める方には不満ポイントになるかもしれません。

なお、焼き付きに関しては、年単位で使ってみないとわからないので、まだ評価できません。(Zenfone 6 は、せっかくの液晶だったのに、2年経たずして死んだので、有機 EL でも焼き付く前だったかもしれません。)

左上にパンチホールカメラがあるため、画面に何もなかった Zenfone 6 に比べると、そこは不満ポイントです。左上の時計の左の空いているところにパンチホールがあるのですが、通知バーの縦が大きいので、思ったよりも表示領域が狭い印象を受けます。

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その他色々

おサイフケータイに対応しているので、これまで Rakuten mini で Edy を代替していましたが、楽天回線を移行するとともに、Edy も Pixel 4a (5G) に移行しました。

イヤホンジャックがあるので、スクフェスにもバッチリ。面倒な Bluetooth ペアリング操作や、Bluetooth 特有の遅延とは、引き続きお世話になることないので、これは大変うれしい限りです。

Zenfone 6 と同様に背面に指紋認証があり、非常に便利です。画面を何らか付けないといけず、指を置くところを探さなきゃいけない、画面内指紋認証かいう変な機能が流行っていますが、背面指紋認証のほうがいつでもスピーディーに確実にロック解除+画面点灯が可能です。

カメラについては、Pixel の名に恥じぬ綺麗さです。何も調整せずに綺麗にしてくれるので、ほとんどのユーザーは満足できると思います。最近話題の Google フォトの容量のカウントについても、Pixel 4a (5G) / Pixel 5 までの機種からアップロードする限りは、引き続き容量カウント対象外とのことで、これもうれしいポイント。
※オートの画像例です。

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それと、Zenfone 6 は大容量バッテリーの引き換えとして物理的な重量が 200g 程度と重く、片手で持つ限界ギリギリという感じでしたが、Pixel 4a (5G) は 170g 程度です。たかだか30g程度の差ではあるのですが、体感的にはそれ以上に軽くなった感覚です。

さらに、Pixel の特徴として、3 年間は OS アップデートに対応しているので、実質的に最長 5 年位は戦えるんじゃないでしょうか。

総評

ほんのわずかな細かい不満点が残るとはいえ、定価でも6万円で買える機種であり、必要十分の性能、必要十二分な電池持ちと充電速度、急速充電器付属、おサイフケータイ対応、5G Sub 6 (n79除く) 対応、4G Band 42 対応、イヤホンジャックあり、背面指紋認証対応、きれいなカメラ、3 年間の OS アップグレード提供など、ほぼ万人にオススメできる機種だと思います。

最近はSoftBankショップで安売りされているという話や、製造終了して在庫限りだという噂があったりするので、気になる方はお早めにご購入を。

とてもいい機種です。