Google Pixel Watch を購入した件

お久しぶりです。みかちです。

一部界隈で話題?の「Google Pixel Watch」を即買いしました。

先週木曜日に届きまして、1 週間ほどが経過したので、使用感を含めレビューしていきます。とはいえ、他の人や企業によって、普通のレビューは腐るほど記事にされているので、ちょっと書き方等は変えていこうかなと思って書いてみましたが、ただ取っ散らかっている文章になってしまいました。

それでもよければ、「続きを読む」からどうぞ。

これまでの腕時計の遍歴について

実は、これまで私は基本的には腕時計をするのは面倒と思っており、普通の腕時計やら Ticwatch S2 やら持ってはいたのですが、基本的に腕に着用する日はありませんでした。

普通の腕時計は、金属の硬い感触があまり好きではなく、すぐにやめてしまいました (それなりに良いやつなんですけども…) 。Ticwatch S2 は Wear OS 2.0 搭載で、最初こそ多機能で面白いなーと言う感じでしたが、如何せん Snapdragon 2100 の低性能が厳しすぎて遅いうえ、電池も持たず、ゴロっとした感じで邪魔くさく感じてしまうことが多く、それも 1 か月程度で着用をやめてしまいました。

ということで、「ぶっちゃけ言うと、腕時計を付ける習慣などない!」というのがスタートラインである中での購入でした。

購入したモデルの種類について

Wi-Fi + BT のみモデルと、さらに 4G も付いたモデルの 2 種類があり、それぞれ 4 色が用意されています。

4G に関しては、au と SB にしか対応していないとのことで、docomo のオンライン専用である ahamo を常用している私には適さず、用途としても不要として判断したため、今回は Wi-Fi + BT モデルの Matte Black (黒) を購入しました。

付け心地や見た目について

Pixel Watch 自体は非常に軽く、下手な腕時計よりも気にならないレベル感に収まっている印象です。また、普通の時計ですと「龍頭は必ず右側!」みたいなところがありますが、そこはアプリで「龍頭を左側にする形で着用します!」と指定することで、画面の上下の向きが変わってくれるようです。

バンドも平べったく柔らかいシリコン製なので、痛い・重いと言った悪い印象を受けることがありません。様々な腕時計を試しては、「しっくりこない、邪魔!外す!」としてきた私でも、Pixel Watch の場合は、気が付いたらいつも付けていて「忘れていた」とさえ思うほど、時計の付け心地としては完成されている印象を受けました。

なお、この同梱シリコン製バンドが気に食わないという方向けには、来月以降、付け替え用の別売バンドも増えてくるようなので、そちらを待ってみてもいいのかもしれません。

また、丸い画面については賛否両論あるようですが、個人的には、確かに情報量が四角い画面よりも少なくなるデメリットは感じつつも、それ以上に丸いことによる「腕時計としての完成度が高く邪魔にならない」というメリットを強く感じている状況です。

見た目の完成度は高いが、機能はまだ足りない

これも散々言われていることですが、初代特有の「痒いところに手が届かない」という印象を受けてしまう場面がいくつかありました。

購入する前は「ヘルスケア系データは、Fitbit を主軸にしながらも、Google Fit にも連携できるだろう」と考えていましたが、なんと Fitbit にしか接続ができないことが分かり、Google Fit の行く末が気になっています。せめて Google 公式なのだから、Google Fit にも連携させてほしいとは思ってしまいました。

また、Pixel Watch からの Google Pay の支払いに関しては、まだ Google Pay NFC 対応クレジットカード (エポスカード) でしか支払ったことはなく、その範囲においては特に問題などを感じた場面はありませんでした。
しかしながら、QUICPay楽天カードを登録しようとしたり、定期券利用履歴のある Suica を転送しようとしたりするユーザーが後を絶たず、その理由については丁寧に示されることはなく、自分で原因追及しなければならないようで、その辺は支払い設定に慣れているユーザーでも混乱する仕様のようです。また、Suica 以外の Felica ベースの支払いは対応しておらず、せめて「楽天Edy くらいは使用させてくれ…」と個人的に思うところもあります。

他に足りないところとしては、日本においては心電図機能が法律の関係で使用することができないということでしょうか。こちらは現在 Google が申請中とのことなので、今後に期待、のようです。さらに、日本に限らず、酸素飽和度のセンサーを持ちながらも、現時点では無効化されているとのことで、こちらも今後に期待ということですね。

バッテリーの持ちと充電について

Pixel Watch に関して言えば、電池持ちと充電が最大の欠点かもしれません。

電池持ちの悪さについて

下記は初日のツイートです。

この日は、夜就寝時に付け、朝に一瞬だけ充電しましたが、夕方定時直後 (18 時台) に退勤するころには 25 % 程度まで電池残量が減っていました。条件としては、常時画面オン・傾けて画面オンの両方とも有効化、Wi-Fi も有効の状態で使用したものです。

これだけを見れば、Google の言う 「最大 24 時間」というのは非常にギリギリであるように思える状況と思いましたが、いくつか省電力のための設定を適用することで、使い勝手を大きく損なうことなく使うことができることがわかりました。

電池持ちを良くするための条件

最初に起動したら一晩は Wi-Fi に繋ぐこと

何もしなくとも 3 日程度経つと、電池持ちが大幅に良くなるようですが、そのタイミングを早めるコツがあります。それは「セットアップ時に Wi-Fi に接続することを怠らない」ということです。Wi-Fi に接続せずとも近くにスマホがあれば、スマホの BT 経由で通信ができるので、セットアップは何事もなく進むかのように思えますが、BT 経由の通信は 1 Mbps 程度しか出ないせいか、非常にセットアップに時間が掛かってしまうようです。その処理が完了するまでは圧倒的に電池持ちが悪くなるため、とっととその処理を終わらせるために、Wi-Fi には絶対に繋ぎましょう。

ちなみに、これを怠ると、初日 ~ 3 日目くらいは、朝に起きた時点で、いきなり 「60 % くらいしか残っていないんだけど!」みたいなことになってしまうようです。

2 ~ 3 日経過したら、Wi-Fi をオフにすること

セットアップするときに Wi-Fi をオンにしたからと言って、そのままオンにしていると、外出時に非常に電池持ちが悪くなるようです。セットアップが完了したら、Wi-Fi をオフにすることで、大幅に電池持ちが良くなります。

常時画面を ON は無効にした方が吉

常時画面を表示することで、いつでも時刻を表示できるメリットがある機能ですが、その分だけ非常に電池を消費してしまうようです。これをオフにすることで、大幅に電池持ちが良くなります。

それ以外は特に無効化せずとも十分か

傾けて画面を ON や、NFC 機能、心拍数計測機能等は特にオフにする必要はなさそうです。

退勤時のバッテリー残量として、対策前は 25 % 程度でしたが、対策後は 45 % 程度は残るようになりました。この程度残るのであれば、電池持ちが 1 週間程度の独自 OS 系のスマートウォッチユーザーにとってはまだ短いですが、Wear OS のスマートウォッチ経験者にとってはそこまで極端に短いとも言えないレベルには収まっているかと思います。

残念な充電器の仕様

Qi 対応の充電器の上に置くと「充電が行われていないが充電中表示」の状態になるようでしたが、「Pixel Watch は付属の専用充電器でしか充電できない」と後から Google 公式によって明らかにされたこともあり、各所でひと悶着あったようです。そういうこともあり、在庫が戻り次第、専用充電器をもう 1 つ買った方がいいのか?と思う節はありますが…。

また、いつでも心拍数トラッキングをしてほしいユーザーにとっては、電池の持ちの悪さと、充電の遅さ (0 → 100 % だと 100 分ほど必要) が気になるようです。私の場合は、動く時の歩数計や、睡眠トラッキングくらいができればいいかなー程度にしか思っていないところがあるので、風呂などで 1 日に 2 ~ 3 時間充電のために外すこと自体は気になりませんでしたが、ユーザーによっては確かに気になる場面のひとつになるかもしれません。

総括

アリな部分

まず、Pixel Watch は 3 年間のアップデート保証がついています。さすがに Pixel スマートフォンみたいに毎月アップデートということはないようですが、それでも年 4 回以上は保証されているとのことで、その際に前述の「心電図機能」や「酸素飽和度検知機能」などの今後の機能追加に期待できそうです。そういった部分に期待するならアリでしょう。

また、非常に軽い付け心地で、時計としての違和感なども少なく、腕時計を付ける習慣がないユーザーに対しても、付け心地だけを取ってみればオススメしやすいかもしれません。そのほか、私のように、バンドが痛かったり、時計が重かったりするのが嫌なユーザーにも、Pixel Watch ではしっくりくるのかもしれません。

ナシな部分

常に付けていたいようなユーザーにとっては、1 日 1 回の 90 分充電が必要になるので、「いつ充電すればいいのか?」となってしまう可能性が否めません。

また、今は「色々と痒いところに手が届かない」と思う場面も多く、「今すぐに本当に高機能なものが欲しい」というユーザーにもおすすめはできません。

結論

「今後を見据えた機種」もしくは「今後追加される機能に期待する機種」として買うならアリ、「今使える機能が充実しているものが欲しい」ならナシな腕時計

と今のところは判断した次第です。

少なくとも私は前者のように、今後追加される機能に期待しているユーザーであること、更には初めて「腕時計を付けること」を習慣化してくれるデバイスになりそうで、比較的満足している状況です。

 

以上、お読みいただき、ありがとうございました。